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伝「埴輪猿」出土の大日塚古墳に科学的調査
大日塚古墳の歴史的が再評価
 〜第二次調査を終えて〜
 
 三昧塚古墳や勅使塚古墳など、常陸の古墳を代表する古墳で構成される沖洲古墳群の中の一つに大日塚古墳があります。国の重要文化財指定を受けている「形象埴輪<猿(子どもを背負った猿の埴輪)>」が出土した古墳として全国的に著名な古墳ですが、埋葬施設である石室等が破壊され盗掘等もあったと思われることから、古墳そのものの価値が高く評価されないで今日を迎えていました。
 この度、明治大学考古学研究室の佐々木憲一文学部教授等の墳丘実測に続く主体部調査により、石室の構造や大型形象埴輪の存在が詳らかになるなど新しい発見が相次ぎました。
 調査は、文化財保護に熱心な土地所有者の許可を得て平成27年2月と8月の2回に亙り実施されました。第1次調査の際には、石室前の羨道部のトレンチ調査から形象埴輪<巫女>」2個体分、形象埴輪<家形>」1個体分が発見されました。この調査では、主体部全容は判明しませんでしたが、第2次調査により、現状の石室(玄室)の前に石を組み込んだ跡「掘り方」が発見され、石室に前室が設けられていた可能性を示した発見になりました。さらに、前室には閉塞石がありその前の羨道部に祭祀場等が置かれますが、今回の調査によっても詳細は掴めなかったと思われます。
 しかし、その羨道部のトレンチからは、「形象埴輪<巫女>」、「形象埴輪<大型入母屋家形>」ならびに「短甲」の裾片等の貴重な遺物も発見され、大日塚古墳が霞ヶ浦周辺の首長層を葬った7世紀前半の大型形象埴輪を有する貴重な帆立貝式(前方後円墳)であること、そして、今回の遺物発見により今まで大日塚古墳出土として伝えられてきた多くの遺物との照合が可能になり、具体的な大日塚古墳の全容解明に繋がる貴重な調査となりました。
 今後は、今回の調査結果を待つことで大日塚古墳が従来の猿の埴輪の出土古墳の代名詞から、常陸の古墳変遷の指標となる重要な古墳としての位置付けがなされるなど評価が益々高まる古墳となるものと考えられます。これからも行方市の文化遺産を大切に守り活用して参りましょう。



いばらき市民活力センター
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